森のある庭 (その3)
2016年3月16日
二人で一本ずつベースになる高木 中木を植え付けていきます と言っても真っ直ぐに植えるのではなく 陽の向き 庭の形状 動線 室内からの景色 ここに大きな木があるからここはあまり成長できなかったなどストーリーを作り 後の成長を計算しながら 植木畑や自分たちの山から運び込んだ木をさらに選んで植えていく作業
とても時間がかかります (候補の木も倍近くあるので納得するまでやります)効率は非常に悪いのですが 出来上がった時にオーナー様に満足していだだく度合いが格段に違うような気がします
山採りの物は植え付け前に根を一度バラバラにして笹などの不要な根を取り除きます
さて 既存のコニファーの剪定に入りました 長い間手入れがされていない状態 植え付けに時間を費やしている分 毎回長時間この仕事を手伝ってくれている中村氏にも申し訳ないと思い 単に伸びたところを刈り込もうかなぁ という考えが一瞬頭をよぎりました…が
これは枯れ枝を抜きながら全体のバランスを見ていったほうがいいと思うけど?
と中村氏の嬉しい言葉
…だね
その作業にどれくらいの時間が掛かり どれだけ大変か お互いが一瞬にして分かっているのです しかし ここで妥協したら何にこだわってやっているのか?という事になり 細くて 目につかない事だけれども やったほうが自分達らしくて気持ちがいい(プロのボードシェイパーのオーナー様も同じようなことを話しておられました)
二人で暗くなる寸前になんとか剪定を終わりその日は現場を後にしました
戻ってからの積み込み作業
そして早朝の出発
後日他の作業をしているとオーナー様がコニファーを見て
凄い細かいところ切ってるね〜アウトラインを残しつつバランスが取れているね 大変だったでしょう
なんて声をかけて頂き とても嬉しくなってしまいました
モチベーションがさらに上がったところでこれからもしっかりやっていきます